トランプ政権と日本・アジア 2017

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台風5号 四国上陸か 2017年の風水害被害はすでに約2400億円

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台風5号の進路(出典は気象庁 | 台風情報

 台風5号が8月7日午前に四国に上陸すると報じられています。

 高知にある足摺岬沖から近畿地方を経て8日には東日本に達する可能性が指摘され、大雨、河川氾濫や土砂災害、暴風や高波等へのアラートが呼びかけられました。

 日経電子版(2017/8/7)では「台風5号は7日午前6時現在、足摺岬の東北東約40キロにあり、1時間に約20キロの速さで進んだ。中心の気圧は975ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は30メートルで、最大瞬間風速は45メートル。中心から半径90キロ以内は風速25メートル以上の暴風となっている」と報じられています(「台風5号、午前にも四国上陸の恐れ 大雨や暴風警戒 」)。

 気象庁によれば7日早朝までに高知県津野町船戸や仁淀川町で310ミリ以上の雨を観測(24時間の雨量)するなど、豪雨の襲来が予想されています。

 予想雨量(8日午前6時まで)と予想最大風速(最大瞬間風速)は以下の通り。

  • 近畿:500ミリ/28m(40m)
  • 東海:500ミリ/25m(35m)
  • 四国:400ミリ/30m(45m)
  • 北陸:300ミリ/23m(35m)
  • 中国地方:250ミリ/23m(35m)
  • 関東甲信:250ミリ/18m(30m)

2017年の風水害の被害額はすでに約2400億円?

 台風5号の襲来以前にも、本年には多くの風水害が発生しています。その被害額を足していくと、すでに2400億円に近づいているようなのです。

  • 九州豪雨:1485億円
  • 台風3号と梅雨前線による大雨:820.9億円
  • 大雪等:79.4億円
  • 累計:2385.3億円

九州豪雨の被害は約1500億円

 つい最近も、7月の九州北部豪雨は福岡県と大分県に大きな被害をもたらしました。

 その額は累計1485億円

 福岡県の被害額は1197億円、大分県の被害は約288億円に達したと報じられています。

 福岡県の被害額の内訳は河川(409億円)、道路(275億円)、砂防施設(89億円)等で6割を超える。農林水産関連の被害も288億円にのぼりました。死者は36人、行方不明は5人、500人超が避難生活を強いられています(日経電子版「九州豪雨1カ月、被害1500億円近く なお500人超避難 」2017/8/5)。

 台風5号が接近した時の二次災害も警戒されているのです。

台風第3号と梅雨前線による大雨の被害額は820億円

 農林水産省の発表「平成29年台風第3号及び梅雨前線による6月30日からの大雨による被害状況」(2017/8/4)によれば、この両者の累計額も820億円を超えています。

  • 農作物等:65億円
  • 農地・農業用施設関係:437.9億円
  • 林野関係:313.3億円
  • 水産関係:4.7億円
  • 合計:820.9億円

2017年の大雪等による被害額は約80億円

 さらに「今冬期の大雪等による被害状況」(2017/6/16)を見ると、その累計は約80億円に達しています。

  • 農作物等:53億円
  • 農地・農業用施設関係:0.6億円
  • 林野関係:20.1億円
  • 水産関係:5.7億円
  • 合計:79.4億円

2016年の風水害被害の累計額は4000億円超

 ところで、 2016年の被害累計額はどのぐらいの規模だったのでしょうか。

 これに関しては、インフラ面の被害を重視した国土交通省と、農林水産物の被害を重視した農林水産省で被害額が違うようですが、いずれにしても4000億円を超えています。

国土交通省発表:16年の被害額は累計4620億円

 国土交通省の水管理・国土保全局河川計画課は2017年7月10日に「平成28年の水害被害額(暫定値)」を公表しました。その要旨は以下の通りです。

  • 全国累計:約4620億円(2007年~2016年で2番目に大きい被害額となった)

 そして、都道府県別の水害被害額の上位 1~3位は以下の3県となりました。

  • 1位:岩手県 (約1680億円)
  • 2位:北海道 (約1620億円)
  • 3位:鹿児島県(約190億円)

 この3県だけで8割(3690億円)を占めています。

農林水産省発表:16年の被害額は累計4283億円 

 問題は農産物への被害や台風がもたらす家屋の損害などです。9月16日時点での農林水産省HP「災害関連情報」に書かれた平成28年災害の被害額を全て足すと、地震と風水害による農林水産関連の被害額は約3800億円にものぼります(正確に言えば3817.2億円)。

  • 鳥取地震:16億円
  • 台風16号:261.8億円
  • 台風10号:963.4億円
  • 台風11号と9号:332.5億円
  • 台風7号:94.9億円
  • 6月6日~7月15日までの豪雨:609.2億円
  • 熊本地震:1793.6億円
  • 1月の大雪:211.9億円
  • 累計:4283.3億円

 こうして見ると、本年の風水害の総額は例年と比べても大きな数字になりそうです(平成27年の風水害による農林水産関係の被害額は260億円ほど)。

2010年以降の風水害被害額の一覧

 被害の総額が気になったので、2010年以降、国土交通省が発表してきた過去の水害被害額(28年以外は確報値、全国)を比較してみました。

  • 平成28年(2016年):約4200億円(暫定値)
  • 平成27年(2015年):約3900億円
  • 平成26年(2014年):約2900億円
  • 平成25年(2013年):約4100億円
  • 平成24年(2012年):約3500億円
  • 平成23年(2011年):約7300億円(3.11の津波含む)
  • 平成22年(2010年):約2070億円

 確かに、2011年を除けば、2016年は二番目に大きな被害額になっています。そして、本年もすでに2400億円の被害が出ており、残り5か月があることを考えれば、本年も3000億円の被害額を突破する可能性が高そうです。