トランプ政権と日本・アジア 2017

米国株や為替に影響する時事問題を中心に政治動向をウォッチ。今さら聞けない常識も再確認。

世界の大富豪ランキング(2017)をフォーブスが公表 ベストテンのビリオネアは誰?

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(出所はWIKIパブリックドメイン画像)

  フォーブス誌が2017年版の世界の億万長者のリストを3月20日に発表しました。

(以下、出所:The World's Billionaires List

 「世界で一番、お金を持っているのは誰か?」

 「ベストテンに誰がランクインしたのか?」

 この気になる問題について、同誌は億万長者の資産を調べ、為替を換算して答えを出したわけです。

 フォーブス(2017年7月号)の本誌(P42)を見ると、そこにはビリオネアの出自比率も書かれていました。

  • 貧困:23%
  • 労働者階級:17%
  • 中流階級:30%
  • 上流中流階級:21%
  • 富裕層:9%

 そして、初めて100万ドルを稼いだ年齢も調べられています。

  • 20歳以下:2.1%
  • 生まれつき億万長者:8.5%
  • 41~50歳:8.5%
  • 31~40歳:21.3%
  • 21~30歳:59.6%
  • 50歳以上:0%

 格差社会といわれながらも、意外と中流以下からも富豪が出てきています。

 まだまだチャンスはたくさん残っているのかもしれませんね。 

 本当のところは分かりませんが、一応、そうした前提で富豪ランキングを見ていきたいと思います。 

注目の富豪ナンバーワンは誰?

 さきほどの質問に戻ると、世界一のお金持ちはマイクロソフト創業者のビル・ゲイツでした。

 ゲイツの保有資産は860億ドル。最近のドル円の為替は112円~115円ぐらいで推移していることが多いので、仮に113円で換算すると9兆7180円。概算で10兆円近いお金を持っていることになります。

 ギリシャの国家予算は9兆円~10兆円ぐらいですが、ゲイツ一人で小国と同じぐらいのお金を動かせるわけです。

世界の富豪ベストテン

 そして、お金持ちのベストテンをつくると、以下のランキングになります。

  • 1  ビル・ゲイツ:860億ドル(9.7兆円)マイクロソフト創業者、アメリカ
  • 2  ウォーレン・バフェット:756億ドル(8.5兆円)バークシャー・ハサウェイ アメリカ
  • 3  ジェフ・ベゾス:728億ドル(8.2兆円)アマゾン アメリカ
  • 4  アマンシオ・オルテガ:713億ドル(8兆円)ザラ スペイン
  • 5  マーク・ザッカーバーグ:560億ドル(6.3兆円)フェイスブック アメリカ
  • 6  カルロス・スリム・ヘル:545億ドル(6.1兆円)テレコム メキシコ
  • 7  ラリー・エリソン:522億ドル(5.9兆円)オラクル、アメリカ
  • 8  チャールズ・コック:483億ドル(5.5兆円)コーク・インダストリーズ、アメリカ
  • 8  ディビッド・コック:483億ドル(5.5兆円)コーク・インダストリーズ、アメリカ
  • 10  マイケル・ブルームバーグ:475億ドル(5.4兆円)ブルームバーグ、アメリカ 

 4位入りしたオルテガ氏は日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、ZARAで知られるスペインのアパレルメーカー(インディテックス社)を率いています。

 ジェフ・ベゾスは資産を276億ドル増やし、5位から3位に上昇。バフェットは148億ドル増、ザッカーバーグも114億ドル増でした。ベゾス氏とバフェット氏の資産増に伴い、オルテガ氏は4位になりました。

 チャールズ・コックとディビッド・コック兄弟の資産を合わせるとゲイツよりも100億ドルほど多くなるのも見逃せないポイントでしょう。

 これは他の富豪にもみられるパターンで、11位以降を見ると、ウォルマートのウォルトン家(二名)とキャンディメーカーのマーズ家(二名)がランキング入りしています。

 ビリオネアランキングには、夫婦や親子での資産累計額まで見ないと、実態がわからないという一面もあります。

(※共同経営者を見ると、グーグルのラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンの両氏の資産合計〔815億ドル〕がベゾスやバフェットの資産額を超えていることにも注目)

 フォーブス2017年7月号(5月発売)の解説(P59)によれば「ビリオネアランキング」は本人の資産で計算しており、「日本の長者番付」は親族と共有する資産を含めて計算した金額になっているそうです。日本の長者番付の上位50位の資産総額は1520億ドルとされているので、ビリオネアランキングの1位(ゲイツ)と2位(バフェット)を足した金額(1616億ドル)に負けてしまっています。

 日本の長者番付と比べると、資産総額が700億ドルを超えたビリオネアトップ4がどれだけ途方もない資金力を持っているかがよくわかるのです。

 全体的に見ると、やはり、アメリカの企業の創業者や経営者が多く、30位ぐらいまで範囲を広げると、各国の富豪が出てきます。

世界の富豪 11位~40位の顔ぶれ

  • 11  ベルナール・アルノー:415億ドル(4.7兆円)LVMH、フランス
  • 12  ラリー・ペイジ:407億ドル(4.6兆円)グーグル、アメリカ
  • 13  セルゲイ・ブリン:398億ドル(4.5兆円)グーグル、アメリカ
  • 14  リリアンヌ・ベタンクール:395億ドル(4.5兆円)ロレアル、フランス
  • 15  S・ロブソン・ウォルトン:340億ドル(3.8兆円)、ウォルマート、アメリカ
  • 16  ジム・ウォルトン:340億ドル(3.8兆円)ウォルマート、アメリカ
  • 17  アリス・ウォルトン:338億ドル(3.8兆円)ウォルマート、アメリカ
  • 18  王健林:313億ドル(3.5兆円)大連万達グループ(不動産)、中国
  • 19  李嘉誠:312億ドル(3.5兆円)長江実業グループ、香港の実業家
  • 20  シェルドン・アデルソン:304億ドル(3.4兆円)ラスベガスサンズ(カジノ)、アメリカ
  • 21  スティーブ・バルマー:300億ドル(3.4兆円)マイクロソフト、アメリカ
  • 22  ジョルジ・パウロ・レマン :292億ドル(3.3兆円)、バドワイザー、ブラジル
  • 23  ジャック・マー:283億ドル(3.2兆円)、アリババ、中国
  • 24  カール・アルブレヒト:272億ドル(3.1兆円)、アルディ(スーパー)、ドイツ
  • 24  デイヴィッド・トムソン:272億ドル(3.1兆円)、トムソン(メディア)、カナダ
  • 26  ジャクリーン・マーズ:270億ドル(3.1兆円)マーズ(キャンディメーカー)、アメリカ
  • 26  ジョン・マーズ:270億ドル(3.1兆円)、マーズ(同)、アメリカ
  • 28  フィル・ナイト:262億ドル(3兆円)、ナイキ、アメリカ
  • 29  マリア・フランカ・フェレロ:252億ドル(2.8兆円)ヌテリア(チョコメーカー)、イタリア
  • 29  ジョージ・ソロス:252億ドル(2.8兆円)、ヘッジファンド、アメリカ
  • 31  馬化騰:249億ドル(2.7兆円)テンセント最高経営者 中国
  • 32  李兆基:244億ドル(2.7兆円)永恒基业(不動産)の創業者 香港
  • 33  ムケシュ・アンバニ:232億ドル(2.6兆円)リライアンスインダストリー(石油化学)インド
  • 34  孫正義:212億ドル(2.3兆円)ネット大手 日本
  • 35  ケル・キアク・クリスチャンセン:211億ドル(2.3兆円)レゴ前経営者 デンマーク
  • 36  ゲオルグ・シャフラー:207億ドル(2.3兆円)INAホールディングス(自動車)ドイツ
  • 37  ジョセフ・サフラ:205億ドル(2.3兆円)バンコサフラ(銀行)ブラジル
  • 38  マイケル・デル:204億ドル(2.2兆円)デルコンピュータ アメリカ
  • 38  スザンネ・クラッテン:204億ドル(2.2兆円)BMW株主 ドイツ
  • 40  レオナルド・ブラヴァトニク:200億ドル(2.2兆円)投資家 アメリカ
  • 40  ローレン・パウエル:200億ドル、アップル、アメリカ(ジョブズの妻)

 富豪が目立つのは、フランス、中国、ドイツなどです。

 中華系の富豪も3人いますが、数字で見ると、まだ米国のトップクラスの富豪には及ばないことも分かります。

 リリアンヌ・ベタンクール氏は世界でいちばんお金持ちだと言われている女性で、化粧品のロレアル社の創業者の娘です。少し前はサム・ウォルトン氏(ウォルマート創業者)の妻が世界ナンバーワンの女性富豪でしたが、今は息子夫婦に資産を譲ったので、ナンバーワンの座が変わりました。そのほか、ジョブズの妻であるローレン・パウエル氏も40位で富豪にランク入りしています。

世界の女性富豪ベストテンの顔ぶれ

 なお、女性のお金持ちランキングベストテンをつくると、以下の順番になります。 

  1. 世界14位 リリアンヌ・ベタンクール:395億ドル(フランス)
  2. 世界17位 アリス・ウォルトン:338億ドル(アメリカ)
  3. 世界26位 ジャクリーン・マーズ:270億ドル(イギリス)
  4. 世界29位 マリア・フランカ・フェレロ:252億ドル(イタリア)
  5. 世界38位 ズザンネ・クラッテン:204億ドル(ドイツ)
  6. 世界40位 ローレン・パウエル:200億ドル(アメリカ)
  7. 世界69位 ジーナ・ラインハート:150億ドル(オーストラリア)
  8. 世界75位 アビゲイル・ジョンソン:144億ドル(チェコ)
  9. 世界84位 アイリス・フォントボナ:137億ドル(チリ)
  10. 世界95位 シャーリーン・デ・カルバリョ・ハイネケン:126億ドル(オランダ)

 女性富豪ベスト3のジャクリーン・マーズはスニッカーズやM&M'sで知られる食品会社「マース」の創業者(フォレスト・マース)氏の娘です。

 4番目のマリア・フランカ・フェレロも食品大手企業の後継者です。フェレロ社はイタリアでパンやお菓子等に塗るチョコとナッツの混ぜ物(ヌテラ)を販売する企業でした。

 5番目のスザンネ・クラッテンはBMWの危機を救済したヘルベルト・クヴァントの一族。BMWの大株主ヨハンナ・クヴァントの娘にあたります。 

 7位のジーナ・ラインハートはオーストラリアの大金持ちで鉄鉱石採掘を行うハンコック・プロスペクティング社を創業者の父(ラング・ハンコック)から受け継ぎました。

 8位のアビゲイル・ジョンソンはフィディリティインベストメンツのCEO(祖父のエドワードジョンソン二世が創業)です。

 9位のアイリス・フォントボナは、チリで最もお金持ちの女性。一族で鉱山工業、流通やリゾート等でビジネスを営んでいます。

 10位のシャーリーン・デ・カルバリョ・ハイネケンは、65カ国以上でブランドを販売するオランダのビール醸造会社ハイネケンの大株主で、資産を創業者の父から受け継いでいます。

なかなか出てこない「日本の富豪」

 それにしても、日本人がなかなか出てこない・・・。GDPで世界ナンバー3なのに。

 日本企業の経営者としては、34位で孫正義氏(212億ドル)がランクインしていました。

 こうしてみると、日本は富が平均的に分散しがちで、必ずしも富豪が出やすい経済構造にはなっていないのかもしれません(アメリカのように「1%対99%」の格差が巨大化し、問題視される社会よりはマシなのかもしれませんが)。

 なお、各国別のビリオネア数は、アメリカが565人、中国が319人、ドイツが114人、インドが101人、日本が33人になっています。

 フォーブス社の日本語記事(3/20)によれば、以下の日本の経営者がビリオネア入りしました。

  • 34位:孫 正義/212億ドル(ソフトバンク)
  • 60位:柳井 正/159億ドル(ファーストリテイリング)
  • 102位:滝崎武光/123億ドル(キーエンス)
  • 250位:三木谷浩史/58億ドル(楽天)
  • 385位:森 章/44億ドル(森トラスト)
  • 414位:高原慶一朗/42億ドル(ユニ・チャーム)
  • 522位:伊藤雅俊/36億ドル(セブン&アイ・ホールディングス)
  • 522位:三木正浩/36億ドル(ABCマート)
  • 522位:永守重信/36億ドル(日本電産)
  • 564位:韓昌祐/34億ドル(マルハン)

 最近、日本の長者番付ランキングも更新されています。以下、筆者の翻訳+解説記事です。

www.johoseiri.net

世界の若手富豪の面々

「世界で最も若い富豪は誰か?」という疑問もありますが、フォーブス社によれば、それは、アレクサンドラ・アンダーセン(20歳)、カタリナ・アンダーセン(21歳)姉妹(ノルウェーの投資家の娘)。

 どちらも20歳にして120億ドル(ランキング1678位)の富を持っているのですが、いったい、何に使うのでしょうか。

 男性で莫大な資産を相続したのが、23歳のグスタフ・マグナー氏(ノルウェーのサーモン製造業者)。160億ドルの資産(ランキング1290位)を保有しています。

 そして、富豪入りした青年実業家としては、以下の2名が目を引きます。

 一人目がスナップチャット(自動消滅する画像等を送付し合って交流できるSNS)を創業したイヴァン・シュピーゲル氏(26歳)。40億ドル(ランキング441位)を保有。

 スナップチャットには頑張ってほしいものですが、最近、フェイスブックが似たような仕組みを導入してからはシェアが下がってきたともいわれています(大手になると二番手商法でも勝てるという、わかりやすい実例になった)。

 もう一人が決済システムのストライプをつくったジョン・コリソン氏。まだ26歳ですが、110億ドルもの資産を持っています。

 どちらも、イーロン・マスク氏のように大きく活躍するようになればいいですね。

貧困からのしあがった富豪たち

  それ以外にも、フォーブス(2017年7月号)の本誌を見ると、「貧困から世界的富豪にのし上がった経営者たち」(P43)という記事が掲載されています。

 そこに紹介されている富豪9人はいずれも恵まれない出自から豊かになったツワモノぞろいです。 

★ラリー・エリソン(555億ドル)

 ローレンス・ジョセフ・エリソン氏はニューヨークで1944年8月17日(現73歳)に生まれました。

 未婚の母は生後9ヶ月のラリーをシカゴの叔母と叔父に預けたので、ラリーは実母を知らずに育ち、48歳の時に初めて対面しました。同氏はシカゴの「中の下」の生活を送り、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校に二年生まで通い、退学。1970年代にアンペックス社でプログラマーとして働き、その後、CIA等の公的機関や民間企業向けのビジネスを始めます。1983年に社名をオラクル社に変更。86年に上場を果たしました。オラクルの共同創業者であるエリソンは企業や政府向けビジネスで大をなし、現在は555億ドル(世界ランキング7位)の資産を保有しています。

★李嘉誠(328億ドル)

 李嘉誠(Li Ka Shing)氏はシイ・ケイ・ハチソン・ホールディングス(長江和記実業)の会長を務めています(長江実業グループとも表記される)。

 李氏は1928年6月13日(現88歳)に中華民国広東省潮州市に生まれ、1940年に家族とともに香港に戦火から逃れました。その後、香港が日本領になり、父も亡くなったので、12歳で腕時計の工場で働きます。高校中退でセールスマンとなり、独立。1949年に香港にプラスティックの工場を作り、造花の「ホンコンフラワー」を売り出します。1958年に不動産業に転身。長江実業有限公司を設立して香港最大の不動産ディベロッパーとなりました。

 李氏は89年の天安門事件後、外国企業が中国から避難した時、中国投資を拡大することで香港最大の企業集団を築きました。現在、328億ドルの資産を持ち、ランキング19位の富豪になっています。 

★ジャン・コウム(ヤン・コウムとも表記:95億ドル)

 ジャン氏は1976年2月24日 (現41歳)にウクライナのキエフのユダヤ人家庭で生まれました。

 16歳の頃、母親と一緒にマウンテンビューに移民しました(サンノゼ州立大学卒)。八百屋の床掃除をして稼いだり、ヤフー退職後に生活保護を受けるまでに至りましたが、メッセンジャーアプリ<WhatsApp>を2009年(当時33歳)に創業。現在は同事業をフェイスブックに2014年に売却。Facebookの執行役員になっています。

 総資産は95億ドル(世界ランキング140位)。

★ロマン・アブラモビッチ(87億ドル)

 アブラモヴィッチ氏は1966年10月24日(現50歳)にサラトフに生まれました。

 この人はユダヤ系ロシア人の新興財閥(オリガルヒ)として知られています。石油事業経営者であり、投資会社ミルハウス・キャピタルのオーナーでもあります。政治的には、チュクチ自治管区知事を務めたこともありました。

 母は1歳、父は3歳の時に死に、アラモヴィッチ氏は孤児として育ちました。1992年の自由化に乗じて商売を始め、石油取引業で巨万の富を得ました。ボリス・ベレゾフスキーの石油企業シブネフチや自動車販売等を担う複合企業ロゴヴァスの管理を任せられ、95年にはP.K.トラストを設立。96年にはシブネフチ取締役。ベレゾフスキーはプーチン政権に逮捕されましたが、アラモビッチは逮捕を免れ、2002年から2005年には大規模な資産売却を行いました。

 現在は87億ドル(世界139位)の資産を持っています。

★シャヒド・カーン(87億ドル)

 カーン氏は1950年7月18日(現66歳)にパキスタンのラホールに生まれました(父は小さな建設会社を経営)。16歳で渡米した時には泊まる場所もなく、お金は500ドルしか持っていませんでした。

 米国ではYMCAに泊まり、皿洗いのアルバイトから仕事を始めます。20歳でイリノイ大のアーバナ・シャンペーン校を卒業(機械工学専攻)し、地元の自動車改造メーカーに就職。自動車改造部品は格安市場だったので、カーン氏は競合が少なく、イノベーションを起こせると見て、1978年にパンパー・ワークス社を立ち上げます。その後、GMやいすゞ、トヨタ等と組んで事業を拡大しました。現在、87億ドル(ビリオネアランキング158位)の資産を持ち、NFLのアメフトチームの「ジャクソンビル・ジャガーズ」のオーナーをしています。

★ハワード・シュルツ(32億ドル)

 スターバックス前CEOのハワード・シュルツ氏はニューヨークのブルックリンでユダヤ系ドイツ人移民の退役軍人の子として1953年7月19日に生まれました。

 ブルックリンの公営住宅で怪我をした父のもとで育ち、失業後は貧困を経験しています。

 アメフト特待生としてノーザン・ミシガン大学を卒業。ゼロックスに入社し、雑貨会社の副社長に転じました。4店舗しかなかった頃にスターバックス社を知りました。1982年に同社に入社。85年に独立。エスプレッソ小売店を創業し、87年に400万ドルでスターバックス社を買収し、世界規模にまで発展させています。

  現在の資産規模は32億ドル(660位)です。

★ジョン・ポール・デジョリア(31億ドル)

 ジョン・ポール・デジョリア氏は1944年4月13日にカリフォルニア州でイタリア移民の父とギリシャ移民の母の家庭で次男として生まれます。2歳の頃に両親は離婚。9歳の頃には家族を支えるために働き、最後には児童養護施設に送られました。

 少年期には不良となりましたが、数学教師の指摘で心を改め、高校卒業後、2年間、海軍入りし、ビルの管理人、百科事典訪問販売員、生命保険販売員等を転々としました。大不況の頃に頭髪用品製造会社の「ジョン・ポール・ミッチェル・システムズ」を創業。現在は31億ドルの富豪(630位)になっています。

 若いころはシャンプーの訪問販売をし、自分の車の中で寝ていたのですが、その後、億万長者にまで出世しました。この人は「100回断られてもあきらめず、101回目のドアをノックせよ」「成功する人は成功しない人がやろうとしないことを自ら好んでやる人のことだ」「分かち合わない成功は失敗である」等の標語を掲げています。

★オプラ・ウィンフリー(29億ドル)

 オプラ・ゲイル・ウィンフリー氏は20世紀以降のアメリカで、一番お金持ちのアフリカ系アメリカ人です(保有資産29億ドル/660位)。「世界で最も有力な女性」とも称されるカリスマTV番組司会者です。慈善家としても有名です。同氏はミシシッピ州のミルウォーキーで未婚の10代のカップルのもとで生まれ(1954年1月29日:現63歳)、子供時代は祖母や父、母のもとを転々としました。奨学金を得てテネシー州立大学で学び、ボルチモアやナッシュヴィルのテレビ局で働くようになりました。19歳の時に夕方のローカルニュースでアドリブを評価され、シカゴの地方局で昼間のトーク番組を担当するようになります。

 オプラは『オプラ・ウィンフリー・ショー』の司会者となり、現在、昼間のトーク番組で最も高い視聴率を稼いでいます。テレビドラマや映画にも多数出演。慈善活動では推計250億円を寄付したそうです。

★デビッド・マードッグ(26億ドル)

 食品会社「ドール」元会長のデービッド・マードッグ氏は現在、94歳です。

 マードッグ氏は1923年4月11日にミズーリ州のカンザスシティに生まれました。高校生の頃にドロップアウトし、1943年に陸軍に入ります。第二次大戦で兵役から復員し、その後、ホームレス生活をしていましたが、1800ドルを借りて起業します。初期は不動産やレストラン事業を行い、1985年に食品企業のドールを始めます。 

 5回結婚し、120歳まで生きることを目指しているので、この人は、元気な高齢者の見本のような人なのかもしれません。現在は26億ドルを持ち、世界ランキング745位の富豪です。

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 調べていくと、いろいろと面白い事実がわかるので、興味を持たれた方は、ぜひ、このフォーブスランキングを見ていただければと思います。