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ゼロからやりなおす「政治と経済」

政治と経済について、いまさら聞けない知識を整理しつつ、ニュースがよりよくわかるデータを紹介していきます。

トランプ大統領就任演説(全文和訳) ~アメリカファースト/再び偉大な米国を~

国際 トランプ政権移行 全記事一覧 トランプ政権2017

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(出所はWIKIパブリックドメイン画像)

  ドナルド・トランプ大統領誕生!。

「そんなバカな」「アメリカの終わりだ」「反知性主義の勝利」「アメリカン・ファシズム」ーー諸々の批判が飛び交う中で、「暴言王」が1月20日に大統領になりました。

 まずは、暴言に飛びつくマスコミに報道させることで知名度を獲得して共和党予備選で頭角を現します。そして、本選ではワシントンポストにお下品発言を暴露されながらも、トランプ氏はヒラリー氏との圧倒的な資金差、マスコミ援護の差をくつがえし、なぜか大統領選に勝利してしまいました。

 三度のテレビ討論会は負けたのに、本選では逆転という、不思議な選挙結果になったのです。

 今回、トランプは過去の大統領就任演説に学びながら、珍しく、暴言なしで真面目な演説を行っています。

 トランプ氏にも真面目な演説ができることが世に知られたのですが、「孤立主義」や「保護主義」等に関して、国の内外を問わず、マスコミや言論人が懸念を表明しています。

 根強い反対派からは「得票数ではクリントンのほうが多いじゃないか」という声も上がっていますが、州ごとに投票人を選ぶ制度がよしとされてきたので、今さらそれを批判してもどうにもなりません。これが嫌ならブッシュ政権が終わり、民主党政権が強い時に、制度改革をしておくべきだったのです。

 ワシントン近辺で「後の祭り」のような抗議活動が続きましたが、筆者はこれ以上、トランプ就任を認めない運動が続くのは不毛だと考えます。とにかく、誰であろうと政府が機能しなければ、アメリカと世界に多大な損失が発生するのは確実だからです。

 新政権の「政策の是非」に関する論争や抗議はあってしかるべきですが、「トランプは認めない」という活動だけを続けていてもしかたがないのではないでしょうか。

 前置きが長くなりすぎたので、そろそろ、演説の中身を見てみます。

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冒頭のあいさつ

Chief Justice Roberts, President Carter, President Clinton, President Bush, President Obama, fellow Americans, and people of the world: thank you.

ロバート最高裁長官、カーター大統領、クリントン大統領、ブッシュ大統領、オバマ大統領、アメリカのみなさん、世界のみなさん、ありがとう。

We, the citizens of America, are now joined in a great national effort to rebuild our country and to restore its promise for all of our people.

我々アメリカ国民は今、偉大な国を取り戻す活動に参加することになる。我が国民全てのための約束を果たすために。

Together, we will determine the course of America and the world for years to come.

ともに我々は、来るべき未来のためにアメリカの道と世界の道を切り開く。

We will face challenges. We will confront hardships. But we will get the job done.

我々は挑戦に直面している。我々は困難に直面している。しかし、我々はこの任務を成し遂げる。

Every four years, we gather on these steps to carry out the orderly and peaceful transfer of power, and we are grateful to President Obama and First Lady Michelle Obama for their gracious aid throughout this transition. They have been magnificent.

四年ごとに我々は、いつもながらの平和裏の政権移行の場に集まる。この政権移行に際して、オバマ大統領、ミシェル夫人に感謝する。素晴らしい方々だ。心から感謝する。

※訳者コメント

このあたりは慣例通りの御約束の発言です。関係者にご挨拶し、「これからみんなで大きな問題に取り組むぞ」という意志表示が行われています。

国民に政権が戻された!⇒アンチエスタブリッシュメント

Today’s ceremony, however, has very special meaning.

今日の式典には特別な意味がある。

Because today we are not merely transferring power from one Administration to another, or from one party to another – but we are transferring power from Washington, D.C. and giving it back to you, the American People.

なぜならば、今日、われわれは単に政権を移行するのではない。一つの党からもう一つの党に政権を渡すのではない。ワシントンDCから国民に政権を渡すのだから。あなたがたアメリカ国民に権力を戻すのだから。

For too long, a small group in our nation’s Capital has reaped the rewards of government while the people have borne the cost.

長い間、我々の首都に住むわずかな人々が恩恵を受けてきた。しかし、その費用は人民が担ってきた。

Washington flourished – but the people did not share in its wealth.

ワシントンは豊かになった。しかし、人々はその富を共にできなかった。

Politicians prospered – but the jobs left, and the factories closed.

政治家は豊かになった。しかし、仕事は失われ、工場は閉鎖された。

The establishment protected itself, but not the citizens of our country.

既得権益層は保身に励んだ。しかし我が国の市民は守られなかった。

Their victories have not been your victories.

彼らの勝利はあなたがたの勝利ではなかった。

Their triumphs have not been your triumphs.

彼らの栄光はあなたがたの栄光ではなかった。

And while they celebrated in our nation’s Capital, there was little to celebrate for struggling families all across our land.

彼らは首都で富み栄えていた。しかし、国の至るところで苦しんでいる家族にとって、祝うべきことなどは、ほとんどなかったのだ。

That all changes – starting right here, and right now.

それは全て変わる。その変化は、ここから、今から始まる。

Because this moment is your moment: it belongs to you.

なぜならば、この瞬間、時間はあなたがたのものになったからだ。

It belongs to everyone gathered here today and everyone watching all across America.

ここに集まっている皆様、全米で見ている皆様のものになったからだ。

This is your day. This is your celebration.

これはあなたがたの日だ。これはあなたがたのお祝いだ。

And this, the United States of America, is your country.

アメリカはあなたがたの国なのだ。

What truly matters is not which party controls our government.

本当に大事なことは、どの政党が我が国の政府を支配するかではない。

But whether our government is controlled by the people.

大事なのは人々が政府を支配しているかどうかなのだ。

January 20th 2017, will be remembered as the day the people became the rulers of this nation again.

2017年1月20日は覚えられるべき日だ。国民が再び国の支配者になった一日として。

The forgotten men and women of our country will be forgotten no longer.

我が国の忘れられた男たち、女たちは、もう二度と忘れられることはない。

Everyone is listening to you now.

あらゆる人々が今、みなさんに耳を傾けている。

You came by the tens of millions to become part of a historic movement the likes of which the world has never seen before.

何千万人もの人びとが集うことで、みなさんは、いままでの世界にはなかった歴史的な運動の一部になった。

At the centre of this movement is a crucial conviction.

この運動の中心にあるのは、重要な確信だ。

That a nation exists to serve its citizens.

それは、国家は市民に奉仕するためにあるということだ。

※訳者コメント

「国民のために政府はあるのだ」という主権在民論を訴えながら、同時にエスタブリッシュメント批判を行っています。ここで「忘れられた人たちはいなくなる」というトランプ氏の勝利演説のフレーズが繰り返されたことは要注目です。フランシス・フクヤマ氏が著書『歴史の終わり?』で、「政治は『認知をめぐる闘争』だ」と述べているように、「俺たちの存在を認めさせてやる」という無視された人々の怒りがトランプ氏を台頭させた要因になっているからです。ヒラリー氏はこの声を吸い上げられなかったとも言えます。

アメリカファーストを二連呼! NAFTAとTPP終焉か?

Americans want great schools for their children, safe neighbourhoods for their families, and good jobs for themselves.

アメリカ人は偉大な学校に子供を通わせること、家庭の安全、よい仕事を欲する。

These are the just and reasonable demands of a righteous public.

それらは、まったく理に適った適切な要求だ。

But for too many of our citizens, a different reality exists.

しかし、あまりにも多くの市民が異なった現実に直面していた。

Mothers and children trapped in poverty in our inner cities.

母と子は我が国の都市の中で貧困の罠にはまっていた。

Rusted-out factories scattered like tombstones across the landscape of our nation.

さびついた工場はまるで墓石のように国の各地に散らばっていた。

An education system, flush with cash, but which leaves our young and beautiful students deprived of knowledge; and the crime and gangs and drugs that have stolen too many lives and robbed our country of so much unrealised potential.

教育制度のためにはたくさんのお金が用意されているのに、若い美しい学生は知識を奪われ、犯罪とギャングと麻薬に多くの命が盗まれてゆく。わが国はあまりにも多くの実を結ばぬ潜在力を失った。

This American carnage stops right here and stops right now.

このアメリカの“殺戮”は、今、まさに、ここで終わる。

We are one nation.

我々は一つの国だ。

And their pain is our pain.

彼らの痛みは我々の痛みだ。

Their dreams are our dreams.

彼らの夢は我々の夢だ。

And their success will be our success.

彼らの成功は我々の成功だ。

We share one heart, one home, and one glorious destiny.

我々は一つの心、一つの家、一つの栄光に満ちた運命を共にしている。

The oath of office I take today is an oath of allegiance to all Americans.

私が今日行った、就任の誓いは全てのアメリカ人への忠誠の誓いだ。

For many decades, we’ve enriched foreign industry at the expense of American industry;

何十年もの間、我々アメリカの産業を犠牲にして外国の産業を豊かにしてきた。

Subsidised the armies of other countries while allowing for the very sad depletion of our military;

他の国々の敵に補助金を送り、我々の軍隊を今、疲弊させたままにしている。

We’ve defended other nation’s borders while refusing to defend our own.

我々は他の国々の国境を護ってきたのに、我々の国境を護ることを拒んできた。

And spent trillions of dollars overseas while America’s infrastructure has fallen into disrepair and decay.

何兆ドルも海外で使ったのに、アメリカのインフラは老朽化し、朽ち果てている。

We’ve made other countries rich while the wealth, strength, and confidence of our country has disappeared over the horizon.

我々は他の国々を豊かにしてきた。しかし、我が国の富と力、自信が地平線の彼方に消えていった。

One by one, the factories shuttered and left our shores, with not even a thought about the millions upon millions of American workers left behind.

一つ一つ、工場は閉ざされ、我々の国から遠ざかっていった。何万のアメリカ労働者が取り残されたことなど、見向きもされない

The wealth of our middle class has been ripped from their homes and then redistributed across the entire world.

中流階級の富は四散し、彼らの家は取り壊されてしまった。彼らは世界中に散らばって行った。

But that is the past. 
しかし、それは過去のものになった。

And now we are looking only to the future.

今、我々は未来だけを見つめるのだ。

We assembled here today are issuing a new decree to be heard in every city, in every foreign capital, and in every hall of power.

私たちは今、ここに集い、新しい信条を発信している。あらゆる都市、あらゆる国の首都の人びとに聞いてもらいたい。

From this day forward, a new vision will govern our land.

この日を境にして、わが国は新しいビジョンで治められることになる。

From this moment on, it’s going to be America First. America First.

まさにこの瞬間からだ。それは、アメリカファースト。アメリカファースト。

Every decision on trade, on taxes, on immigration, on foreign affairs, will be made to benefit American workers and American families.

全ての決定は、貿易、税金、移民、外交に関しても、アメリカの家族、労働者にとって有利なものでなければいけない。

We must protect our borders from the ravages of other countries making our products, stealing our companies, and destroying our jobs. 

他国の犯罪者から私たちの国境を護らなければならない。我々の生産物をつくり、我々の企業と雇用を壊そうとする者から護らなければならない。

Protection will lead to great prosperity and strength.

保護によって偉大なる繁栄と強さを導くのだ。

I will fight for you with every breath in my body – and I will never, ever let you down.

私はあなたがたのために戦う。この命の最後の一息まで。そして、私はあなたがたを落胆させない。

America will start winning again, winning like never before.
アメリカは再び勝利する。今までになかったような勝利を収める。

We will bring back our jobs.

我々は雇用を取り戻す。

We will bring back our borders.

国境を取り戻す。

We will bring back our wealth.

富を取り戻す。

And we will bring back our dreams.

そして我々の夢を取り戻す。

We will build new roads, and highways, and bridges, and airports, and tunnels, and railways all across our wonderful nation.

我々は新しい道をつくる。高速道路と橋、空港やトンネル、そして我々の素晴らしい国を通る鉄道をつくるのだ。

We will get our people off of welfare and back to work – rebuilding our country with American hands and American labor.

我が国の国民を豊かにし、雇用を取り戻す。我々の国をアメリカの労働とアメリカの手でつくり直すのだ。

We will follow two simple rules: Buy American and Hire American.

我々は二つの単純な原則に従う。「アメリカのものを買え。アメリカ人を雇え」

※訳者コメント

現代の経済学になじんでいる筆者には「保護で繁栄」云々のセリフの意味がいまだにわからないのですが、結論としては、トランプ氏がTPPやNAFTA等に賛同してくれると思うべきではない、ということなのでしょう(その後、TPP脱退、NAFTAは再交渉の方針が固まる)。もともとはTPPに肯定的だった知日派のウィルバー・ロス氏(商務長官指名)も上院公聴会で「千ページもの文書を読んでいるうちに米自動車産業に不利だと気付いた」と述べ、反対派に転じています。経済学的には「自由貿易こそが各国の利益を最大化できる」という理屈になりますが、利害関係者の投票を経る政治の世界は必ずしも理論通りに動いてくれません。

打倒イスラムテロ IS殲滅戦の烽火?

We will seek friendship and goodwill with the nations of the world.

我々は世界各国との友情と善意を追求する。

But we do so with the understanding that it is the right of all nations to put their own interests first.

我々は、世界の国々には国益を第一に追求する権利があることも理解している。

We do not seek to impose our way of life on anyone, but rather to let it shine as an example for everyone to follow.

我々は我々のやり方を誰かに押しつけたいのではない。そうではなく、みなが従う模範として輝くのだ。

We will reinforce old alliances and form new ones – and unite the civilised world against Radical Islamic Terrorism, which we will eradicate completely from the face of the Earth.

我々は古い同盟を補強し、新しいものにつくりかえる。そして国際社会を過激なイスラムのテロリズムに対して団結させる。我々は地球の表面からテロを一掃するのだ。

At the bedrock of our politics will be a total allegiance to the United States of America, and through our loyalty to our country, we will rediscover our loyalty to each other.

我々の政治の基盤はアメリカへの完全な忠誠心だ。この忠誠を通して、我々はお互いへの忠誠を再発見するのだ。

When you open your heart to patriotism, there is no room for prejudice.

愛国主義に心を開けば、そこに偏見の余地はない。

※訳者コメント

IS打倒宣言と見るべき箇所です。マティス氏やフリン氏等の閣僚メンバーを見れば、ISISは身の危険を覚悟すべきでしょう。ロシアとも協力して米軍からの空爆やミサイル攻撃が本格化しそうですが、今後、ISの最後の反撃が各国のテロとして起きる危険性が上がります。

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アメリカ人の愛国心に訴える:歴代演説にならったサビの部分

The Bible tells us, “how good and pleasant it is when God’s people live together in unity.”

聖書には書かれている。「いかにすばらしいことか。喜ばしいことか。神の民が団結し、共にあるということは」と。

We must speak our minds openly, debate our disagreements honestly, but always pursue solidarity.

我々は心を開き、語り合い、違いを正直に議論し、常に団結を求めなければいけない。

When America is united, America is totally unstoppable.

アメリカが一体である時、誰もアメリカを止めることはできない。

There should be no fear – we are protected, and we will always be protected.

そこに恐れはない。我々は守られている。我々は神に守られているからだ。

We will be protected by the great men and women of our military and law enforcement and, most importantly, we are protected by God.

我々は我々の偉大な軍隊の男たち、女たちに守られている。

Finally, we must think big and dream even bigger.

最後に、我々はより大きく考え、大きく夢を見よう

In America, we understand that a nation is only living as long as it is striving.

アメリカにおいて、我々は、勤勉に務めてこそ、国は生きていけるのだということを理解している。

We will no longer accept politicians who are all talk and no action – constantly complaining but never doing anything about it.

我々はもはや言葉だけが豊富で行動のない政治家を認めない。いつも不満ばかりを述べて何もしないような政治家たちを。

The time for empty talk is over.

空しい議論の日々は終わった。

Now arrives the hour of action.

今や行動の時が来た。

Do not let anyone tell you it cannot be done. No challenge can match the heart and fight and spirit of America.

誰にも「できない」とは言わせないようにしよう。どんな挑戦もアメリカ人の闘志と魂にかなうものではないのだ。

We will not fail. Our country will thrive and prosper again.

我々は失敗しない。我が国は再び強く豊かになる。

※訳者コメント

聖書を持ち出したり、過去の建国の祖を思い出させたりして愛国心を訴える歴代大統領演説にならった箇所です。筆者が気になったのは、「大きく考える」とか「できないと言うな」などの、自己啓発本的発想が入ってきているところです。トランプ氏は若いころに『積極的考え方の力』をベストセラーにしたノーマン・ビンセント・ピール牧師の教会に入っていたので、その影響が出てきているようにも思えます。

アメリカを再び偉大にしよう:これからは実践を頑張ってくれ・・・

We stand at the birth of a new millennium.

我々は新しい千年紀の始まりに立っている。

Ready to unlock the mysteries of space, to free the Earth from the miseries of disease, and to harness the energies, industries and technologies of tomorrow.

宇宙の秘密を開き、この地球を悲惨な病から解放し、エネルギーと産業と科学を未来のために用いるための準備をしよう。

A new national pride will stir our souls, lift our sights, and heal our divisions.

新しい国の誇りが我々の魂を奮い立たせ、我々の視野を広げ、我々の分断をいやしていく。

It is time to remember that old wisdom our soldiers will never forget: that whether we are black or brown or white, we all bleed the same red blood of patriots.

覚えておいてほしい。我々の戦士が決して忘れなかった古い英知を。我々の肌が黒かろうと、茶色であろうと、白くあろうと、我々は同じ愛国者の血が流れているのだ。

We all enjoy the same glorious freedoms, and we all salute the same great American Flag.

我々は同じ栄光ある自由を享受し、我々は偉大なるアメリカの旗に敬礼する。

And whether a child is born in the urban sprawl of Detroit or the windswept plains of Nebraska, they look up at the same night sky, they fill their heart with the same dreams, and they are infused with the breath of life by the same almighty Creator.

無秩序に広がるデトロイトの郊外の子供であろうとも、ネブラスカの風が吹き抜ける大地に住む子供であろうとも、同じ夜空を見上げ、同じ夢を心に見たし、彼らの胸には同じ全能の創造者(神)の息吹が吹き込まれるようになる。

So to all Americans, in every city near and far, small and large, from mountain to mountain, and from ocean to ocean, hear these words:

全てのアメリカ人のみなさん、町が小さくとも大きくとも、どこにあろうとも、山から山、海から海に至るどこに暮らそうとも、この言葉を聞いてほしい。

You will never be ignored again.

あなたがたは二度と無視されることはない。

Your voice, your hopes, and your dreams, will define our American destiny. And your courage and goodness and love will forever guide us along the way.

あなたの声、あなたの希望、あなたの夢が、われらアメリカ人の運命を決める。そしてあなたの勇気、あなたの善、そして愛が永遠に我々の歩む道を導く。

Together, We Will Make America Strong Again.

我々はともにアメリカを再び偉大にする。

We Will Make America Wealthy Again.

我々はアメリカを再び豊かにする。

We Will Make America Proud Again.

我々はアメリカを再び誇り高き国にする。

We Will Make America Safe Again.

我々は再びアメリカを安全にする。

And, Yes, Together, We Will Make America Great Again. 

そして、そうだ、我々はともにアメリカを再び偉大にするのだ。

Thank you, God Bless You, And God Bless America.

ありがとう。神の祝福があなた方とともにあるように。神よ、このアメリカを祝福したまえ。

※訳者コメント

ここはいつもながらの「アメリカを共に偉大にしよう」という呼びかけです。「トランプの政策が素晴らしかったのか?」という疑問符は残りますが、このフレーズには、ヒラリー氏の「みんなで一緒にがんばろう」的な主張よりは愛国的なアメリカ人の心に届くものがあったと思います。やはり大きな夢がない大統領というのはさみしいものです。多くの日本人は「神」という言葉が出てくると「政教分離なのに何で?」と思うかもしれませんが、アメリカ政治では「国家と教会の分離」なので、非宗派的な「神」に言及することで、9割が「神を信じる」と答える(※タテマエの返答を含む)国民に向けて統治の正統性を歴代大統領は訴えつづけてきました。この種の「神」云々の発言は日本の報道ではよくカットされています。

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