トランプ政権と日本・アジア 2017

米国株や為替に影響する時事問題を中心に政治動向をウォッチ。今さら聞けない常識も再確認。

2017年の政治日程(経済日程含む/日本と世界) ※随時更新

f:id:minamiblog:20161211083740j:plain

(出所はWIKI画像。NASAのアポロ17号のクルーが撮影) 

  今日は政治日程を並べ、経済面も含めて2017年の行事を追ってみます。

 諸々のニュースを見る上で、政治日程は大事なので、この記事は今後も随時更新していきたいと考えています。

※米国行事の多くは日本時間だと1日ずれています

2017年:欧米の政治日程(経済行事含む)

  • 1月3日:アメリカ議会開始
  • 1月11日:トランプ初記者会見
  • 1月7~15日:台湾の蔡総統が中米訪問、米二都市訪問
  • 1月16日:IMFが17年の世界成長率見通しを3.4%に据置き
  • 1月20日:トランプ氏が米大統領就任 ※関連記事:就任演説和訳
  • 1月24日:英国最高裁がEU離脱の議会承認が必要と判断(地方議会承認は不要)
  • 1月27日:イギリスのメイ首相が訪米
  • 2月2~4日:マティス国防長官が2日に訪韓、3~4日に訪日
  • 2月10日:安倍首相訪米 ※関連記事:日米首脳会談
  • 2月12日:ドイツ大統領選(※ドイツの実権は首相にあるので象徴的行事)
  • 2月13日:米国とカナダが首脳会談(トランプVSトルドー首相)
  • 2月15日:米国とイスラエルが首脳会談(トランプVSネタニヤフ首相)
  • 2月28日:トランプ大統領が上下両院合同会議で演説
  • 3月15日:オランダ下院選(ウィルダース率いる自由党は第一党ならず)
  • 3月15~17日:ティラーソン米国務長官来日。その後、中韓も訪問
  • 3月17日:G20財相・中央銀行総裁会議でムニューチン米財務相が外交デビュー
  • 3月17日:メルケル独首相とトランプ米大統領が首脳会談
  • 3月19~21日:安倍首相、仏独訪問(その後、伊も訪問)
  • 3月24日:米共和党がオバマケア代替法案の提出を断念
  • 3月29日:イギリス政府が欧州連合(EU)に離脱を通知
  • 4月2日:セルビア大統領選
  • 4月3日:エジプトのシシ大統領が訪米。トランプ米大統領と首脳会談
  • 4月5日:習近平主席がフィンランド訪問
  • 4月6~7日:習近平主席が訪米(米中首脳会談中にシリアをミサイル攻撃)
  • 4月11~12日:ティラーソン国務長官がロシア訪問
  • 4月18~19日:ペンス米副大統領が訪日。麻生副総理と経済協議
  • 4月20-21日:G20財務大臣・中央銀行総裁会議
  • 4月22日:国際通貨金融委員会(IMFC)/世銀・IMF合同開発委員会
  • 4月23日:フランス大統領選・第一回投票
  • 5月4日:トランプ米大統領がターンブル豪首相と会談
  • 5月4日:米下院でオバマケア代替法案を可決
  • 5月7日:仏大統領選・第二回投票 ※関連記事:マクロン大統領の経歴
  • 5月10~11日:第26回EBRD(欧州復興開発銀行)年次総会 
  • 5月11~13日:G7財務大臣・中央銀行総裁会議
  • 5月12日:メキシコ外相らが訪米。NAFTA再交渉について協議。
  • 5月15日:マクロン仏大統領がドイツ訪問。メルケル首相と会談。
  • 5月16日:トルコのエルドアン大統領が訪米。
  • 5月20~23日:トランプ氏中東歴訪(サウジ、イスラエル、パレスチナ等)
  • 5月24~27日:トランプ氏欧州歴訪(バチカン市国訪問。G7首脳会議参加)
  • 5月29~31日:ベトナムのグエン首相が訪米。トランプ氏と会談。
  • 6月1日:メルケル独首相と中国の李克強首相がベルリンで会談。
  • 6月2日:ブリュッセルで李克強首相が中国・欧州連合首脳会談。
  • 6月6~7日:OECDフォーラム(パリ)
  • 6月8日:コミ―FBI前長官が米議会にて証言/トランプ氏は反論
  • 6月8日:イギリス総選挙(保守党過半数ならず)
  • 6月11日:フランス下院選第1回投票
  • 6月16日:トランプ政権が対キューバ政策を発表(制裁再開)
  • 6月18日:フランス下院選第2回投票(マクロン率いる「前進」が6割議席確保)
  • 6月19日:英EU離脱交渉開始
  • 6月20日:米・ウクライナ首脳会談(ロシアへの追加制裁決定)
  • 6月21日:米中外交安全保障対話
  • 6月25~26日:インドのモディ首相が訪米。26日にトランプ氏と会談。
  • 6月28日~7月1日:文在寅韓国大統領が訪米(首脳会談6/29)。
  • 7月1日:エストニアがEU議長国に就任(12月末まで)
  • 7月6日:日本とEUがEPA協定で大枠合意
  • 7月7~8日:G20首脳会議 ※関連記事:安倍首相の各国首脳会談一覧 
  • 7月7日:米露首脳会談
  • 7月8日:米中首脳会談
  • 7月14日:フランス革命記念日祝賀式典にトランプ大統領が出席
  • 7月16日:米中首脳会談で開始した貿易交渉「100日計画」の最終日
  • 7月19日:米中包括経済対話
  • 7月28日:オバマケア代替法案が上院で否決。
  • 7月31日~9月4日:米議会の夏季休会
  • 8月:共和党が税制改革法案を作成(予定)。
  • 8月14日以降:英国が離脱方針(国境管理等)の詳述文書を提出
  • 8月16~20日:NAFTA再交渉第一回会合 ※関連記事:米加墨の動向
  • 8月17日:日米外務・防衛担当閣僚会議(16~19日に河野外相が訪米)
  • 8月28日頃?:英国とEUの第3回離脱交渉
  • 8月30日~9月1日:メイ英首相が訪日
  • 9月:米税制改革法案を議会委員会で審議(予定)
  • 9月初め:上院厚生教育労働年金委員会がオバマケアに関する公聴会を開催
  • 9月11日:ノルウェー総選挙
  • 9月13~17日:国際オリンピック委員会総会(20年以降の2開催地を決定)
  • 9月18日頃?:英国とEUの第4回離脱交渉
  • 9月12~25日:国連総会(開催地:ニューヨーク)
  • 9月24日?:ドイツ連邦議会選挙
  • 9月24日:フランス上院議会選挙
  • 9月24~27日:英国労働党大会
  • 9月26~28日:WTOパブリックフォーラム(ジュネーブ開催)
  • 10月:タイ首相が訪中。
  • 10月:米国で2018会計年度開始
  • 10月:米税制改革法案を下院で審議(予定)
  • 10月:アメリカ財務省・半期為替報告書発表
  • 10月:英国が未来のEUとの関係についての方針を文書化
  • 10月1~4日:イギリス保守党大会
  • 10月9日頃?:英国とEUの第5回離脱交渉
  • 10月12~13日 G20財務相・中央銀行総裁会合(未定)
  • 10月13~15日:世銀・IMF年次総会(ワシントン開催)
  • 10月15日:オーストリア下院議会選挙
  • 10月19~20日:EU首脳会議。英国の離脱も交渉?
  • 10月20~21日:チェコ下院選
  • 10月25日:イギリス第3四半期実質GDP成長率発表(速報値)
  • 10月31日:フランス第3四半期実質GDP成長率発表(速報値)
  • 11月:スロベニア大統領選
  • 11月:米税制改革法案を上院で審議(予定)
  • 11月:トランプ大統領がアジア歴訪。日本や中韓を訪問?
  • 11月6~17日:COP23(国連気候変動枠組み条約第23回締約国会議)
  • 12月6日:スイス大統領選 
  • 12月:トランプ大統領が英国訪問

 1月3日に米議会スタート。20日にトランプ新政権が正式発足。27日にはメイ英首相、安倍首相も2月10日に訪米。17日にメルケル首相も訪米。就任演説や議会演説、閣僚訪問等で確認した同盟重視の外交が明確になりました。

 トランプ政権は軍事費1割増を掲げ、他の予算を大幅に削減することを狙いました。オバマケア代替法案は採決に必要な支持者を獲得できず、米共和党は提出を断念。5月に修正版のオバマケア撤回法案が下院で可決されましたが、7月に上院では否決。トランプ政権の実行力に疑問符がついています。

 民主党のレジスタンスが続いたものの、閣僚人事は5月には全員が上院で承認されました。しかし、各省庁の要職者が就く「政治任用」のポストの多くが決まっておらず、現政権は手足を欠いたまま走り続けています。

 トランプ政権の主要政策では、減税法案やインフラ投資、NAFTA再交渉(議会の承認が必要)の行方等が注目されています。

 欧州では、3月のオランダ議会選、4~5月のフランス大統領選、9月のドイツ総選挙と重要行事が続きます。

 EU離脱派の3勢力が注目を集め、オランダ自由党(ヘルト・ウィダース党首)は党勢拡大するも第一党には至らず、国民戦線のマリーヌ・ルペン候補は大統領選の決選投票で勝利には至りませんでした。フランスでは新大統領のマクロン氏が下院選でも、新党である「前進」の大勝を導きました。

 ドイツでは「ドイツのための選択肢」(フラウケ・ペトリ代表)の行方が注目されています。ただ、ユーロ圏で儲かっているドイツがEUから離脱する可能性は他の国よりも低いはずです。

 複雑なのはイギリスのEU離脱手続きです。

 メイ首相が1月17日にEU単一市場の離脱を宣言しましたが、この後、1月24日にイギリス最高裁でEU離脱に議会承認が要るのかどうかの判断が出されました(地方議会承認は不要)。そして、3月13日には英議会にて、EU離脱の権限を首相に与える法案が可決され、29日にEUに離脱を通告することになりました。

 その後、議会も含めて一枚岩となってEU離脱を進めるべく、メイ首相は6月8日に総選挙を行うことを表明しました。当初は優勢でしたが、介護の予算カットが国民の反発を買い、過半数割れの結末に終わりました。

 フランス下院選終了の翌日、6月19日にEU離脱の正式交渉が開始されました。

※関連記事①:ヨーロッパの政治日程

※関連記事②:米国企業の決算発表スケジュール一覧(6月~7月)

2017年:日本の政治日程(国内行事)

  • 1月20日:国会召集(17年予算案の審議開始)
  • 1月31日:16年度第三次補正予算可決(国債を1.75兆円発行)
  • 2月5日:千代田区長選(現職当選で小池陣営が内田陣営に勝利)
  • 3月5日:自民党大会(党総裁任期延長を正式決定)
  • 3月12日:民進党大会(他野党幹部は招かれず)
  • 3月20日:都議会の百条委員会に石原元都知事を証人喚問
  • 3月26日:千葉県知事選(森田健作知事が3選)
  • 3月27日:2017年度予算案成立 ※関連記事:予算内訳
  • 5月11日:小池都知事が安倍首相と会談(都外仮設施設の整備費を都が負担)
  • 5月31日:吉野復興相と小池都知事が会談
  • 6月9日:衆院小選挙区見直し法案、天皇退位法案が共に成立
  • 6月15日:「共謀罪」法案成立
  • 6月20日:小池知事が豊洲移転(築地併用)を正式発表
  • 7月2日:東京都議選(6月23日告示、都議任期満了日:7/22。定数127)
  • 7月23日:仙台市長選(郡氏当選。自民敗北)
  • 7月24日~:加計学園に関して衆院予算委で審議(首相出席)
  • 7月30日:横浜市長選
  • 8月3日:安倍内閣改造 ※関連記事:閣僚の経歴一覧 
  • 8月14日: 4-6月期GDP発表日(速報値)
  • 8月15日:終戦記念日
  • 8月27日:茨城知事選
  • 9月1日:民進党代表選(8月22日告示)
  • 9月8日:4-6月期GDP発表日(確報値)
  • 9月13~17日:国際オリンピック委員会総会 ※東京五輪にも関わる
  • 10月22日:衆院愛媛3区/青森4区補選
  • 秋:臨時国会(※衆議院解散・総選挙の時期は不透明化)
  • 年内:自民党が憲法改正原案を取りまとめ(臨時国会での提出の可能性有)

 国会では予算審議ではなく、森友学園問題ばかりが議論されていました。

 都議選では小池氏VS自民都連とのバトルが本格化。

 1月1日には小池氏が「希望の塾」から30人超(もしくは40人規模と報じられている)の候補者を擁立する方針を明らかにしました。その後、「勝てる候補者」の選定を進めているわけです。

 2月5日には東京都千代田区長選で小池知事が推す石川雅己氏とドン内田都議の推す与謝野信氏が対決し、現職の石川雅己区長が勝利しました。

 小池氏はその後、3月10日に自身で率いる地域政党「都民ファーストの会」と公明党との連携を発表しています。

 3月27日に予算成立。森友学園問題リセットのための4月解散も噂されましたが、これは消滅し、次の総選挙の日時は未だ不明のままに戻りました。

 6月には小選挙区見直しや天皇退位関連法案、いわゆる「共謀罪」法案等が成立し、衆院を解散可能な体制が整いましたが、その後、加計学園問題等で安倍政権の支持率が急落。選挙どころではなくなってきました。

 また、小池都知事が自民党を離党後、都民ファーストの会の代表に就任。その後、築地市場と豊洲市場の併用プランに関して、6月20日に小池知事の記者会見(←毎日新聞の動画リンク)が行われました。

 7月には都議選で都民ファーストの会が自民党に大勝。小池氏は選挙後に代表から退き、特別顧問に戻りました。

 8月には小池氏側近の若狭勝衆院議員が政治団体「日本ファーストの会」を設立した(7月13日付)ことを発表。国政候補者を養成する政治塾「輝照塾」の開講も公にされました。

 その後、仙台市長選でも民進党等の野党が支援した郡和子氏が当選。自民党が敗北し、自民優勢の構図が揺らぎ始めています。

※関連記事①:2017都議選 各党支持率と政策比較 自民党VS都民ファーストの会のゆくえ

※関連記事②:日本ファーストの会と「輝照塾」が発足 小池氏は都政よりも国政に夢中?

2017年:アジア・ロシアの政治日程(経済行事含む)

  • 1月12~16日:日比、日豪、日本・インドネシア、日越首脳会談
  • 1月17~20日:世界経済フォーラム(習近平初参加)
  • 1月20日:中国が2016年の実質GDP成長率を6.7%と発表(前年比-0.2%)
  • 3月5日:中国で全国人民代表大会開幕(15日閉幕)
  • 3月11日:韓国憲法裁が朴大統領を罷免 ※関連記事:朴氏辞任
  • 3月12日:サウジアラビア国王が来日(15日まで)
  • 3月15日:TPP閣僚会合(米中代表者も出席)
  • 3月24日:中豪首脳会談(季克強首相がキャンベラでターンブル首相と会談)
  • 3月26日:香港行政長官選に選挙委員会が投票(※就任は7月1日)
  • 3月27日:季国強首相がニュージーランド訪問(同国は「一帯一路」に署名)
  • 3月27~28日:ロシア・イラン首脳会談(ロウハニ大統領が訪露)
  • 4月5日:習近平主席がフィンランド訪問
  • 4月6~7日:習近平氏訪米 ※関連記事:米中首脳会談
  • 4月6~11日:ミャンマーのティン・チョー大統領が中国を訪問
  • 4月7~12日:ターンブル豪首相がパプアニューギニアとインド(9日~)歴訪
  • 4月11~12日:ティラーソン国務長官がロシア訪問
  • 4月13日:中国の張高麗副首相がプーチン大統領と会談
  • 4月15日:北朝鮮の建国者である金日成の生誕105周年
  • 4月20~21日:ベトナムのファム・ビン・ミン副首相兼外相が訪米
  • 4月20~21日:G20財務大臣・中央銀行総裁会議
  • 4月25日:北朝鮮軍建設の記念日(建軍節)
  • 4月27~28日:安倍首相がロシア訪問。訪英は予定通り。北欧訪問は中止。
  • 5月3日:トルコのエルドアン大統領がロシア訪問(露土首脳会談)
  • 5月4~7日 第50回ADB(アジア開発銀行)年次総会
  • 5月9日:韓国大統領選 ※関連記事:文在寅大統領の経歴・政策
  • 5月11~15日:ベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席が訪中。
  • 5月14~15日:プーチン大統領が訪中(「一帯一路」首脳会議)
  • 5月19日:イラン大統領選。ロウハニ大統領再選。
  • 5月30日:モディ印首相とメルケル独首相が会談(対テロで連携)
  • 5月30日~6月1日:日本の官民調査団がロシア・サハリン州を訪問
  • 6月1日:メルケル独首相と中国の李克強首相がベルリンで会談。
  • 6月3日:インドのモディ首相がマクロン仏大統領と会談(パリ協定順守表明)
  • 6月4日:ラオス首相と安倍首相が日本で首脳会談
  • 6月4~8日:タイのソムキット副首相(経済担当)らが訪日
  • 6月6日:習近平主席とカリフォルニア州のブラウン知事が会談
  • 6月8日:習近平主席とプーチン大統領が首脳会談
  • 6月9日:習近平主席とトルクメニスタン大統領が首脳会談
  • 6月9~10日:上海協力機構首脳会議(インドとパキスタンが正式加盟)
  • 6月10~13日:自民党・二階俊博幹事長が訪韓。文在寅韓大統領と会談。
  • 6月16~18日:アジアインフラ投資銀行(AIIB)年次総会
  • 6月21日:米中外交安全保障対話
  • 6月25~26日:インドのモディ首相が訪米。米印首脳会談
  • 6月28日~7月1日:文在寅韓国大統領が訪米。米韓首脳会談
  • 7月1日:香港返還20周年
  • 7月4日:習近平主席がロシアを公式訪問
  • 7月7日:モンゴル大統領選
  • 7月7日:日米韓首脳会談、日印/日露会談/米露首脳会談
  • 7月8日:日中首脳会談
  • 7月16日:米中首脳会談で開始した貿易交渉「100日計画」の最終日
  • 7月10~17日:米印日共同海洋軍事演習(マラバール)を開催
  • 7月17日:インド大統領選挙(開票日は20日)
  • 7月19日:米中包括経済対話
  • 7月24日:中国共産党中央政治局会議(7月会合は年後半の経済方針を決定)
  • 7月24日:北京にて「アジア金融協力協会(AFCA)」の設立式
  • 7月25~27日:バルト海で中露海軍が海上合同軍事演習「海上連合2017」を実施
  • 7月27日:朝鮮戦争休戦日 
  • 7月28日:習主席がBRICS安全保障事務レベル会議代表と会見
  • 7月28日:ロシア中央銀行理事会
  • 7月下旬~8月半ば:北戴河会議(中国共産党幹部と長老が集う密室会議)
  • 8月1日:人民解放軍建軍90周年(大規模軍事パレード開催)
  • 8月3日:イラン大統領選で穏健派のロウハニ師が再選。
  • 8月6~8日:中国・王毅外相がASEAN会合のためにフィリピンを訪問
  • 8月8日:ASEAN設立50周年
  • 8月8日:プーチンがジョージアのアブハジア(親露派地域)を訪問
  • 8月9日:インドネシアとロシアがジャカルタで外相会談
  • 8月11日:ロシア第2四半期GDP成長率発表(速報値)
  • 8月15日:朝鮮では日本支配終了を記念(南:光復節/北:祖国解放記念日)
  • 8月15日:文大統領が”平和へのメッセージ”を発表予定
  • 8月17日:日露両国の外務次官級協議を開催
  • 8月17~19日:ベトナムのフック首相がタイ訪問
  • 8月21~31日:米韓合同演習「乙支フリーダムガーディアン」
  • 8月24日:中韓国交樹立25周年
  • 8月25日:金正日総書記の軍政開始記念日(先軍節)
  • 8月29~30日:APEC第3回高級実務者会合(SOM3)(ホーチミン市)
  • 8月末~9月初旬:TPP参加11カ国の事務方会合(豪州で開催)
  • 9月1日:韓国で通常国会が開会
  • 9月3~5日:プーチン大統領が訪中(新興五カ国首脳会議に出席)
  • 9月6~7日:東方経済フォーラム(ウラジオストク)※安倍訪露(日露首脳会談)
  • 9月?:北方領土元島民による空路の墓参を実施
  • 9月中:シンガポール大統領選挙
  • 9月9日:北朝鮮の建国記念日
  • 9月11~13日:世界経済フォーラム(ダボス会議)
  • 9月12日:安倍首相がインド訪問(日印首脳会談)
  • 9月15日:ロシア中央銀行理事会
  • 9月17日:マカオ立法会選挙
  • 9月中旬:日本海とオホーツク海で中露海軍が海上合同軍事演習
  • 9月23日:ニュージーランド総選挙
  • 9月29日:日中国交樹立45周年
  • 10月:パナマのバレーラ大統領が訪中(7月に台湾と断交済)
  • 10月4日?:韓国がこの日に南北離散家族再会事業の開催を提案(実現未知数)
  • 10月1~8日:中国国慶節(中国の祭日)
  • 10月10日:北朝鮮、朝鮮労働党創立記念日
  • 10月15日:キルギス大統領選挙
  • 10月19日:中国第3四半期主要経済統計(GDPやCPI等)を発表
  • 10月20~21日:第24回APEC財務大臣会合(ベトナム)
  • 10月26日:韓国第3四半期実質GDP成長率発表(速報値)
  • 10月27日:ロシア中央銀行理事会
  • 秋口:中国共産党第19回党代表大会(第二期習政権成立)
  • 11月8~10日:APEC首脳会議(ベトナム)
  • 11月10~14日:ASEAN関連首脳会議(フィリピン)
  • 11月:トランプ大統領がアジア歴訪(訪日+訪中や訪韓?)
  • 12月上旬?:中国で中央経済工作会議
  • 17年内:トランプ大統領が訪中、訪韓

 プーチン大統領は年二回訪中。日露間では安倍首相も年二回訪露。

 注目された4月の米中首脳会談では、会食中にトランプ大統領がシリアへの巡航ミサイル攻撃を決断。記者会見でその事実を明かし、化学兵器使用に対して何も対処できなかったオバマ政権との違いを印象付けました。首脳会談では両国の閣僚級での対話の枠組みが決まり、米国側は対中貿易赤字削減の「100日計画」が開始されることを発表。

 この席で「外交安保」「経済全般」「法執行とサイバーセキュリティ」「社会・文化交流」の分野での対話の枠組みが決まりました(従来の「米中戦略・経済対話」の枠組みが刷新された)。

 米中貿易と北朝鮮問題を巡る交渉が続きましたが、結局、中国は北朝鮮からの石炭輸入を禁止以上の措置には踏み込みませんでした。

 経済面では、中国側の農業・金融面での部分的な市場開放のほか、米国側が中国のLNG(液化天然ガス)調達を支援すること等が決まりましたが、その後の協議は大して進展していません。

 そのため、トランプ政権は台湾への14億ドル規模の武器売却、南シナ海での「航行の自由」作戦、北朝鮮取引を理由とした中国企業2社等への制裁を行いました。

 6月末に韓国の文大統領が訪米し、その後、北朝鮮は長距離弾道ミサイル発射実験を行い、7月8日には米中首脳会談が行われています。

  ・・・

 アジアで特筆すべきなのは3月の香港行政長官選挙と香港返還20周年です。

 香港市民が選べるのは1200人の投票人(選挙管理委員会メンバー)であり、この1200人の投票によって行政長官が選出されます(間接選挙)。この選挙管理委員会のメンバーが北京寄りの人材が当選しやすいような制度設計がされているので、諸外国の選挙とは違うわけです。これに関しては、12月11日に行政長官選に投票権をもつ定数1200の選挙管理委員の選挙に候補者がすでに出馬しています。産経記事(8面:2016/12/11)では、以下のように解説されていました。

(選挙管理委員会メンバーは)「中国の意向を反映しやすいよう親中派が多い金融や不動産、教育など職業別の団体ごとに枠が割り当てられている。(※12月)11日の選挙には、中国全国人民代表(全人代)香港代表36人など、確定済み166人を除く1034ポストに1553人が出馬した。中国側は水面下で委員選候補らへの工作も行っているもようだ」「候補のうち400人近くは民主派に近いとみられている」

 いわば出来レースでの選挙で親中派長官が決まり、7月1日の習氏香港訪問では抗議デモも起きています。

 7月下旬から8月上旬には北戴河会議(重要事項を決める中国共産党の現役幹部と長老の秘密会議)が開催され、指導部の人事や重要な議案が決まります。

 これを受けて年後半に17年秋に中国共産党第19回党代表大会が開催されます。ここで新執行部を構成する「政治局常務委員」が七人選出されるのです。

 今のメンバーのなかで習近平国家主席と李克強首相以外の5人が年齢制限に引っ掛かって引退するのですが、そのうち4人が江沢民人脈と見られています。

 ここで習氏寄りの人物が新執行部に入るので、二期目の習近平政権のほうが政権基盤は強固になるかもしれません。このあたりの人事を巡って、習氏の次の指導者が誰になるのかが注目されるでしょう。

  ・・・

 そのほか、11月にはAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議がベトナムのダナン市で開催され、中国では12月に毎年、中央経済工作会議が開催されています。

 中国の近隣ではタイで年末頃に軍政から民政へと復帰するための総選挙が行われる可能性があります。15年8月に軍事政権が起草した憲法が国民投票で承認され、軍政側は17年末に民政復帰に向けた総選挙を行うことを発表しています(プラウィット副首相は選挙が国に損害をもたらすなら実施しないとも発言。『Newsweek』2017.1.17:P13)

※関連記事2017年 中国の政治日程/経済スケジュール

※関連記事:【習近平VS共青団】北戴河会議前の権力闘争で孫政才が失脚

FOMC/ECB理事会/日銀金融政策決定会合日程

 ロイター記事(「2017年の米FOMCは8回開催 FRB、議長会見は四半期ごと4回」2016/6/29)と、ECBのHP上の日程日銀HPの発表によれば、17年のFOMCと日銀金融政策決定会合の日程は以下の通り。 

  • ECB理事会:1月19日
  • 日銀金融政策決定会合:1月30日、31日(※太字日に記者会見)
  • FOMC:1月31日、2月1日
  • ECB理事会:3月9日
  • FOMC:3月14日、15日
  • 日銀金融政策決定会合:3月15日、16日
  • 日銀金融政策決定会合:4月26日、27日
  • ECB理事会:4月27日
  • FOMC:5月2日、3日
  • ECB理事会:6月8日
  • FOMC:6月13日、14日
  • 日銀金融政策決定会合:6月15日、16日
  • 日銀金融政策決定会合:7月19日、20日
  • ECB理事会:7月20日
  • FOMC:7月25日、26日
  • ECB理事会:9月7日
  • FOMC:9月19日、20日
  • 日銀金融政策決定会合:9月20日、21日
  • ECB理事会:10月26日
  • 日銀金融政策決定会合:10月30日、31日
  • FOMC:10月31日、11月1日
  • FOMC:12月12日、13日
  • ECB理事会:12月14日
  • 日銀金融政策決定会合:12月20日、21日(※ここまで2017年)
  • FOMC:2018年1月30日、31日

 日銀黒田総裁の任期は2018年4月8日までなので、17年の終わり頃には次の日銀総裁を誰にするかが議論されるはず。

 なお、前掲記事によれば「FOMC後に行うFRB議長の記者会見については、四半期ごとに年4回、3、6、9、12の各月に行う」予定とのこと(傍線筆者)。

 ここで争点になるのはFRB人事です。

 FRB理事の定員は7人ですが、現在の理事は5人が空席なので、トランプ政権はあと2名の理事を指名できます。

 財務長官就任予定のムニューチン氏はこの空席を埋めるとも発言しています。さらには、FRB副議長に関しても、現職のフィッシャー氏のほか、金融規制・監督を担当する副議長職が新設されることになっています(大統領が指名可能)。イエレン氏の任期は2018年2月なので、ここにトランプ氏が影響力を発揮する可能性が高いわけです(『エコノミスト1/3-1/10』p52-53鈴木敏之氏記事を参照)