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ゼロからやりなおす「政治と経済」

政治と経済について、いまさら聞けない知識を整理しつつ、ニュースがよりよくわかるデータを紹介していきます。

2017年の政治日程(経済日程含む/日本と世界) ※随時更新

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(出所はWIKIパブリックドメイン画像。NASAのアポロ17号のクルーが撮影) 

  今日は政治日程を並べ、経済面も含めて2017年の行事を追ってみます。

 諸々のニュースを見る上で、政治日程は大事なので、この記事は今後も随時更新していきたいと考えています。

※米国行事の多くは日本時間だと1日ずれています

2017年:欧米の政治日程(経済行事含む)

  • 1月3日:アメリカ議会開始
  • 1月11日:トランプ初記者会見
  • 1月7~15日:台湾の蔡総統が中米訪問、米二都市訪問
  • 1月16日:IMFが17年の世界成長率見通しを3.4%に据置き
  • 1月20日:トランプ氏が米大統領に正式就任
  • 1月24日:英国最高裁がEU離脱の議会承認が必要と判断(地方議会承認は不要)
  • 1月27日:イギリスのメイ首相が訪米
  • 2月~:米議会予算編成開始、トランプ政権閣僚人事の上院承認
  • 2月2~4日:マティス国防長官が2日に韓首相と会談、3日に安倍首相、4日に稲田防衛相と会談)
  • 2月10日:安倍首相訪米、日米首脳会談(関連記事:2/82/11
  • 2月12日:ドイツ大統領選(※ドイツの実権は首相にあるので象徴的行事)
  • 2月13日:米国とカナダが首脳会談(トランプVSトルドー首相)
  • 2月15日:米国とイスラエルが訪米(トランプVSネタニヤフ首相)
  • 2月28日:トランプ大統領が上下両院合同会議で演説(関連記事3/2
  • 3月15日:オランダ下院選
  • 3月16日:米議会に大統領から予算教書を送付
  • 3月15~17日:ティラーソン米国務長官来日。その後、中韓も訪問
  • 3月17日:G20財相・中央銀行総裁会議でムニューチン米財務相が外交デビュー
  • 3月17日:メルケル独首相とトランプ米大統領が首脳会談
  • 3月19~21日:安倍首相、仏独訪問(その後、伊も訪問)
  • 3月24日:米共和党がオバマケア代替法案の提出を断念(今後、税制改革を優先)
  • 3月29日:イギリス政府が欧州連合(EU)に離脱を通知
  • 4月2日:セルビア大統領選
  • 4月3日:エジプトのシシ大統領が訪米。トランプ米大統領と首脳会談
  • 4月5日:習近平主席がフィンランド訪問
  • 4月6~7日:習近平主席が訪米(米中首脳会談)
  • 4月11~12日:ティラーソン国務長官がロシア訪問
  • 4月13~17日:皇太子徳仁親王がマレーシア訪問
  • 4月15日:米議会予算決議の成立期限
  • 4月18~19日:ペンス米副大統領が訪日。麻生副総理と経済協議
  • 4月20-21日:G20財務大臣・中央銀行総裁会議(ワシントン開催)
  • 4月22日:国際通貨金融委員会(IMFC)/世銀・IMF合同開発委員会(ワシントン開催)
  • 4月23日:フランス大統領選・第一回投票
  • 5月7日:フランス大統領選・第二回投票(一回で決まらない場合)
  • 5月10~11日:第26回EBRD(欧州復興開発銀行)年次総会 ニコシア(キプロス)
  • 5月11~13日:G7財務大臣・中央銀行総裁会議バーリ(イタリア)
  • 5月25日:トランプ大統領訪欧/NATO首脳会議(ブリュッセル)
  • 5月26~27日:G7首脳会議(シチリア・サミット)
  • 5月?:トランプ政権がNAFTA再交渉を開始
  • 6月6~7日:OECDフォーラム(パリ)
  • 6月8日:イギリス総選挙
  • 6月11日 フランス下院選第1回投票
  • 6月18日 フランス下院選第2回投票
  • 7月 7~8日:G20首脳会議(サミット)※ドイツ:ハンブルグで開催
  • 7月16日:米中首脳会談で開始した貿易交渉「100日計画」の最終日
  • 9月:ドイツ連邦議会選挙
  • 9月11日:ノルウェー総選挙
  • 9月24日:フランス上院議会選挙
  • 10月13~15日:世銀・IMF年次総会(ワシントン開催)
  • 10月:IMFC/世銀IMF合同開発委員会/ G20財相・中央銀行総裁会議(於ワシントン)
  • 10月下旬:チェコ下院選
  • 11月:スロベニア大統領選
  • 11月:COP23(国連気候変動枠組み条約第23回締約国会議)
  • 12月6日:スイス大統領選 
  • 12月:トランプ大統領が英国訪問
  • 17年内:トランプ大統領が訪日
  • 17年内:トランプ大統領が訪中

 1月3日に米議会スタート。20日にトランプ新政権が正式発足。27日にはメイ英首相、安倍首相も2月10日に訪米。17日にメルケル首相も訪米。就任演説や議会演説、閣僚訪問等で確認した同盟重視の外交が明確になりました。

 トランプ政権は軍事費1割増を掲げ、他の予算を大幅に削減。オバマケア代替法案は採決に必要な支持者を獲得できず、米共和党は提出を断念。トランプ政権は減税を含む税制改革を優先することを決めました。このオバマケア撤回の断念により政権の実行力に疑問符がつきました。

 上院公聴会では焦点になっていたティラーソン氏(国務長官就任予定)も、親露派的発言を抑えた結果、共和党の重鎮マケイン議員とグラム議員からの支持を得、上院で承認されました。

 そのほか、閣僚が多数上院で承認され、トランプ政権も4月に入ってその陣容を整えてきています(アコスタ労働長官、パーデュー農務長官、ライトハイザー通商代表部代表の3名は未承認)。

 4月には米議会で提出される減税法案、5月にはトランプ政権によるNAFTA再交渉(議会の承認が必要)が注目されることになりそうです。

 欧州では、3月のオランダ議会選、4~5月のフランス大統領選、9月のドイツ総選挙と重要行事が続きます。

 EU離脱派の3勢力が注目を集めそうです〔※()内は党代表〕。オランダ自由党(ヘルト・ウィダース)、国民戦線(マリーヌ・ルペン)、ドイツのための選択肢(フラウケ・ペトリ)。

 ユーロ圏で儲かっているドイツがEUから離脱する可能性は他の国よりも低いはずですが、フランスの動向は要注目です。

 複雑なのはイギリスのEU離脱手続きです。

 メイ首相が1月17日にEU単一市場の離脱を宣言しましたが、この後、1月24日にイギリス最高裁でEU離脱に議会承認が要るのかどうかの判断が出されました(地方議会承認は不要)。そして、3月13日には英議会にて、EU離脱の権限を首相に与える法案が可決され、29日にEUに離脱を通告することになりました。

 その後、議会も含めて一枚岩となってEU離脱を進めるべく、メイ首相は6月8日に総選挙を行うことを表明しました。

2017年:日本の政治日程(国内行事)

  • 1月20日:国会召集(17年予算案の審議開始)
  • 1月31日:16年度第三次補正予算可決(国債を1.75兆円発行)
  • 2月5日:千代田区長選(現職当選で小池陣営が内田陣営に勝利)
  • 3月5日:自民党大会(党総裁任期延長を正式決定)
  • 3月12日:民進党大会(他野党幹部は招かれず)
  • 3月26日:千葉県知事選
  • 3月27日:2017年度予算案成立
  • 5月?:政府が天皇陛下の退位関連法案を提出?
  • 5月27日まで:区割り審議会が首相に小選挙区区割り改定案を勧告。
  • 6~7月?:国会で公職選挙法を改正(小選挙区「0増6減」比例「4減」?)
  • 6月18日:通常国会会期末
  • 7月2日:東京都議選(6月23日告示、都議任期満了日:7/22。定数127)
  • 秋?:衆議院解散・総選挙
  • 9月13日:国際オリンピック委員会総会(~17日)※場所は海外だが案件は東京五輪

 国内では都議選⇒秋に衆院選というシナリオが有力視されていますが、森友学園問題の浮上によってそのシナリオが揺らいでいます(首相が野党の攻勢を乗り切れず、支持率が急落すれば解散は困難)。

 そして、都議選では小池氏VS自民都連とのバトルが本格化します。

 1月1日には小池氏が「希望の塾」から30人超(もしくは40人規模と報じられている)の候補者を擁立する方針を明らかにしました。その後、「勝てる候補者」の選定を進めているわけです。

 2月5日には東京都千代田区長選で小池知事が推す石川雅己氏とドン内田都議の推す与謝野信氏が対決し、現職の石川雅己区長が勝利しました。

 小池氏はその後、3月10日に自身で率いる地域政党「都民ファーストの会」と公明党との連携を発表しています。

 3月27日に予算成立。森友学園問題リセットのための4月解散も噂されましたが、これは消滅し、次の総選挙の日時は未だ不明のままに戻りました。

2017年:アジア・ロシアの政治日程(経済行事含む)

  • 1月12~16日:日比、日豪、日本・インドネシア、日越首脳会談
  • 1月17~20日:世界経済フォーラム(習近平初参加)
  • 1月20日:中国が2016年の実質GDP成長率を6.7%と発表(前年比-0.2%)
  • 3月5日:中国で全国人民代表大会開幕(15日閉幕)
  • 3月11日:韓国憲法裁が朴大統領を罷免
  • 3月12日:サウジアラビア国王が来日(15日まで)
  • 3月15日:TPP閣僚会合(米中代表者も出席)
  • 3月24日:中豪首脳会談(季克強首相がキャンベラでターンブル首相と会談)
  • 3月26日:香港行政長官選に選挙委員会が投票(※就任は7月1日)
  • 3月27日:季国強首相がニュージーランド訪問(同国は「一帯一路」に署名)
  • 3月27~28日:ロシア・イラン首脳会談(ロウハニ大統領が訪露)
  • 4月5日:習近平主席がフィンランド訪問
  • 4月6~7日:習近平氏訪米(米中首脳会談)
  • 4月6~11日:ミャンマーのティン・チョー大統領が中国を訪問
  • 4月7~12日:ターンブル豪首相がパプアニューギニアとインド(9日~)歴訪
  • 4月11~12日:ティラーソン国務長官がロシア訪問
  • 4月13日:中国の張高麗副首相がプーチン大統領と会談
  • 4月15日:北朝鮮の建国者である金日成の生誕105周年
  • 4月20~21日:ベトナムのファム・ビン・ミン副首相兼外相が訪米
  • 4月20~21日:G20財務大臣・中央銀行総裁会議
  • 4月25日:北朝鮮軍建設の記念日(建軍節)
  • 4月27~28日:安倍首相がロシア訪問。訪英は予定通り。北欧訪問は中止。
  • 5月3日:トルコのエルドアン大統領がロシア訪問(露土首脳会談)
  • 5月4~7日 第50回ADB(アジア開発銀行)年次総会
  • 5月9日:韓国大統領選
  • 5月14~15日:プーチン大統領が訪中(「一帯一路」首脳会議)
  • 5月中旬:日本政府が北方領土に調査団を派遣(日露共同経済活動の準備)
  • 5月19日:イラン大統領選
  • 6月上旬:ドゥテルテ大統領訪日
  • 6月9~10日:上海協力機構首脳会議(カザフスタン)
  • 6月16~18日:アジアインフラ投資銀行(AIIB)年次総会
  • 7月1日:香港返還20周年
  • 7月?:習近平主席がロシアを公式訪問
  • 7月16日:米中首脳会談で開始した貿易交渉「100日計画」の最終日
  • 8月8日:ASEAN設立50周年
  • 8月24日:中韓国交樹立25周年
  • 9月?:安倍首相がロシア・ウラジオストク訪問予定
  • 9月?:プーチン大統領が訪中(新興五カ国首脳会議に出席)
  • 9月11~13日:世界経済フォーラム(ダボス会議)
  • 9月29日:日中国交樹立45周年
  • 10月20~21日:第24回APEC財務大臣会合(ベトナム)
  • 秋口:中国共産党第19回党代表大会(第二期習政権成立)
  • 11月8~10日:APEC首脳会議(ベトナム)
  • 11月10~14日:ASEAN関連首脳会議(フィリピン)
  • 12月上旬?:中央経済工作会議
  • 年内?:トランプ大統領が訪中

 注目された4月の米中首脳会談では、会食中にトランプ大統領がシリアへの巡航ミサイル攻撃を決断。記者会見でその事実を明かし、化学兵器使用に対して何も対処できなかったオバマ政権との違いを印象付けました。首脳会談では両国の閣僚級での対話の枠組みが決まり、米国側は対中貿易赤字削減の「100日計画」が開始されることを発表。

 プーチン大統領も年二回訪中。日露間では安倍首相も年二回訪露。

 アジアで特筆すべきなのは3月の香港行政長官選挙だと言えます。2017年は香港返還から20周年だからです。

 香港市民が選べるのは1200人の投票人(選挙管理委員会メンバー)であり、この1200人の投票によって行政長官が選出されます(間接選挙)。この選挙管理委員会のメンバーが北京寄りの人材が当選しやすいような制度設計がされているので、諸外国の選挙とは違うわけです。

 これに関しては、12月11日に行政長官選に投票権をもつ定数1200の選挙管理委員の選挙に候補者がすでに出馬しています。産経記事(8面:2016/12/11)では、以下のように解説されていました。

(選挙管理委員会メンバーは)「中国の意向を反映しやすいよう親中派が多い金融や不動産、教育など職業別の団体ごとに枠が割り当てられている。(※12月)11日の選挙には、中国全国人民代表(全人代)香港代表36人など、確定済み166人を除く1034ポストに1553人が出馬した。中国側は水面下で委員選候補らへの工作も行っているもようだ」「候補のうち400人近くは民主派に近いとみられている」

 年後半に関しては、17年秋に中国共産党第19回党代表大会が開催されます。ここで新執行部を構成する「政治局常務委員」が七人選出されるのです。

 今のメンバーのなかで習近平国家主席と李克強首相以外の5人が年齢制限に引っ掛かって引退するのですが、そのうち4人が江沢民人脈と見られています。

 ここで習氏寄りの人物が新執行部に入るので、二期目の習近平政権のほうが政権基盤は強固になるかもしれません。このあたりの人事を巡って、習氏の次の指導者が誰になるのかが注目されるでしょう。

 そのほか、11月にはAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議がベトナムのダナン市で開催され、中国では12月に毎年、中央経済工作会議が開催されています。

 中国の近隣ではタイで年末頃に軍政から民政へと復帰するための総選挙が行われる可能性があります。15年8月に軍事政権が起草した憲法が国民投票で承認され、軍政側は17年末に民政復帰に向けた総選挙を行うことを発表しています(プラウィット副首相は選挙が国に損害をもたらすなら実施しないとも発言。『Newsweek』2017.1.17:P13)

FOMC/ECB理事会/日銀金融政策決定会合日程

 ロイター記事(「2017年の米FOMCは8回開催 FRB、議長会見は四半期ごと4回」2016/6/29)と、ECBのHP上の日程日銀HPの発表によれば、17年のFOMCと日銀金融政策決定会合の日程は以下の通り。 

  • ECB理事会:1月19日
  • 日銀金融政策決定会合:1月30日、31日(※太字日に記者会見)
  • FOMC:1月31日、2月1日
  • ECB理事会:3月9日
  • FOMC:3月14日、15日
  • 日銀金融政策決定会合:3月15日、16日
  • 日銀金融政策決定会合:4月26日、27日
  • ECB理事会:4月27日
  • FOMC:5月2日、3日
  • ECB理事会:6月8日
  • FOMC:6月13日、14日
  • 日銀金融政策決定会合:6月15日、16日
  • 日銀金融政策決定会合:7月19日、20日
  • ECB理事会:7月20日
  • FOMC:7月25日、26日
  • ECB理事会:9月7日
  • FOMC:9月19日、20日
  • 日銀金融政策決定会合:9月20日、21日
  • ECB理事会:10月26日
  • 日銀金融政策決定会合:10月30日、31日
  • FOMC:10月31日、11月1日
  • FOMC:12月12日、13日
  • ECB理事会:12月14日
  • 日銀金融政策決定会合:12月20日、21日(※ここまで2017年)
  • FOMC:2018年1月30日、31日

 日銀黒田総裁の任期は2018年4月8日までなので、17年の終わり頃には次の日銀総裁を誰にするかが議論されるはず。

 なお、前掲記事によれば「FOMC後に行うFRB議長の記者会見については、四半期ごとに年4回、3、6、9、12の各月に行う」予定とのこと(傍線筆者)。

 ここで争点になるのはFRB人事です。

 FRB理事の定員は7人ですが、現在の理事は5人が空席なので、トランプ政権はあと2名の理事を指名できます。

 財務長官就任予定のムニューチン氏はこの空席を埋めるとも発言しています。さらには、FRB副議長に関しても、現職のフィッシャー氏のほか、金融規制・監督を担当する副議長職が新設されることになっています(大統領が指名可能)。イエレン氏の任期は2018年2月なので、ここにトランプ氏が影響力を発揮する可能性が高いわけです(『エコノミスト1/3-1/10』p52-53鈴木敏之氏記事を参照)