トランプ政権と日本・アジア 2017

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都道府県のGDPを外国と比べてみる 大阪VSサウジ 神奈川VSイスラエル 

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(出典はWIKI画像)

 ここ数日、日本全体のGDPのことをあれこれと書いてきましたが、今日は、これをもう少し区分けして考えてみます。

 内閣府のデータによれば、日本の名目GDPは2014年の時点で世界のGDPの5.8%を占めています(4.6兆ドル)。つまり、日本が16個あれば、世界のGDPと同じ金額になってしまうわけです。そう考えてみると、なかなかすごい規模だと思いませんか?

 この日本を各県単位で区切ってみたら、どの国と同じぐらいの経済規模になるのかを今日は考えてみます。比較の方法としては、内閣府が出した平成25年度(2013年度)の県民経済計算の各県の名目GDPと、(一財)国際貿易投資研究所が出した国際比較統計に入っている「世界の名目GDP(上位60)ドル建て」を2013年の数字で比べてみることにします(もう少し近い年のデータがあればいいと思うのですが、確定値では2013年度がいちばん新しいようです)。

東京都VSインドネシア、オランダ、トルコ、サウジアラビア

 では、比較してみましょう。

 首都から見ていくと、東京都は 93.1兆円です。2013年のドルと円の為替は、1ドル=100円ぐらいですから、これは9310 億ドルぐらいです。ドル=円に関しては、もっと細かく計算も可能ですが、ざっくりと比較するために、今回は100円で計算します。

  • インドネシア(9104億ドル)
  • オランダ(8641億ドル)
  • トルコ(8232億ドル)
  • サウジアラビア(7443億ドル)

 だいたい、東京はインドネシアと同じぐらいの規模で他の三国のGDPに勝っています。東京都は中東随一の石油大国サウジアラビア以上の付加価値を生み出しています。

 ちなみに、13年で見ると、サウジアラビアは世界19位のGDPで、その下には、スイス(20位)、スウェーデン(21位)などが続いています。

大阪、名古屋VS南アフリカ、シンガポール、イスラエル

 そして、大阪の名目GDPは、37.3兆円です。同じ基準でドル換算すると3730億ドル。これは、だいたい南アフリカ(34位、3506億ドル)に近い規模です。シンガポール(37位、3022億ドル)や、イスラエル(38位、2924億ドル)に勝っています。

 神奈川県のGDPが30.2兆円(≒3020億ドル)なので、大阪の二倍VS神奈川でGDPの競争をすると、サウジアラビアとイスラエルの経済競争と規模がだいたい同じになります。名目GDPで見ると「サウジが大阪の二倍、イスラエルが神奈川と同じぐらいなんだ」と考えると、実感が持てない中東の話がわかりやすくなるような気がします。

 なお、他の目立つ県を比較してみると、愛知県は35.4兆円(≒3540億ドル)なので、このあたりの国とさほど変わらない規模です。

千葉、福岡、北海道VSバングラデシュ、ハンガリー

 次に、2000億ドルに近い都道府県を見ていきます。

  • 千葉県のGDPが19.8兆円(≒1980億ドル)
  • 福岡県のGDPが18.9兆円(≒1890億ドル)
  • 北海道のGDPが18.2兆円(≒1820億ドル)

 この三県の規模は、バングラデシュ(59位、1521億ドル)に勝ち、その次のハンガリー(60位、1344億ドル)を大幅に引き離しています。日本には、一国に匹敵する規模の経済力を持つ県がたくさんあるわけです。

 改めて調べてみると、自分の県のGDPがこんなに大きかったのかと驚かされることがあるのではないでしょうか。